住宅ローン「繰上げ返済」をすると損する?

2020年04月09日

住宅ローン

こんにちは!TAISHIN THSです!

住宅ローンというと借入額がかなり大きくなるということもあり、多くの方が「早く返したい」と考えて、お金のある時に繰り上げ返済をするなどして、早く借金を減らしたい!と考えることが多いようです。

 

しかし、金利が小さい今はそれは必ずしも得策であるとは言えません。

金利負担が少ない借入は、出来るだけ返済期間を伸ばして、月々の支払いを小さくした方が得する場合が多いのです。

 

日本人は「借金」と聞くと全て悪いものとして捉えてしまいがちですが、

金利の低い住宅ローンのような優良な「融資」が受けられる場合は、利用できるときに積極的に利用するべきなのです。

すべての「借金」が悪だというわけではありません。

 

借りれば逆にお金が貯まる?

 

今は、10年ものの国債金利が0%近くで推移していて、現在の金利は、過去最低の水準です。

 

なので、貯金をしてもお金はほとんど増えることはありませんが、逆にお金を借りるにはとても良い環境なのです。

 

もしも今、住宅ローンを検討しているのなら、可能な限りの融資を受けて、長期間で返すのが理想的なのです。

 

「借金が嫌いで、住宅ローンであろうがなんだろうがとにかく早く返済してしまいたい!」と言われる方がいますが、それは昔の話しです。今は全く環境が違うのです。

低金利で融資を受けて、月々の支払いを小さくした方が、逆に手元にお金を残す事ができるとも考えられるからです。

 

例えば、ローン返済期間が10年以上あることが条件ですが、一般住宅を購入して、年末のローン残高が3000万円以上あるとします。

この場合だと、今の住宅ローン控除の控除率1%が適用され、納めた税金から30万円が返ってくるということになります。

 

ただし、これには所得金額や、ローン期間、新築物件か、中古物件かによっても適用条件が変わってきます。

控除適用条件

新築で住宅ローン控除を受ける場合

 

中古住宅、リフォーム工事の場合

 

急いで返すと逆に損をする?

日本人はとにかく借金が大嫌いです。

それがたとえ、住宅ローンのような低金利で大きな金額を借りられる、「優良な借金」であったとしても、借りるのは嫌なのです。

 

金利が低い限りは大きく借りて長い期間で返すのが良いのですが、その場合でも、借金は借金、借りている事自体が悪だと考えてしまうようです。

 

しかし、賃貸で家を借りるにしても、家賃は支払わなければならないわけですし、そのお金は支払うだけで、資産を形成するわけではありません。

むしろ、今の低金利ならば、今自分自身が暮らしている借家を、家主に掛け合って購入してしまい、ローンを組んだ方が月々の支払いが低くなるケースもあります。

 

それに金利が低いということは、それだけ「元本が減っていくのも早い」ということになります。

 

金利がどうこうよりも、借りている金額にストレスを感じ、繰上げ返済にこだわってしまうケースもあるようですが、

大きな金額を借りられるということは、銀行などの融資先からそれだけ「信用があった」という証でもあるわけなので、融資する金融機関も、返してもらえない可能性のある人には絶対にお金を貸したりしません。

 

どれくらいの金額を借りられるかは、借りる本人が決めるわけではなくて、銀行や金融機関が決めるからです。

 

なので、借りることができた融資は、決して月々の返済が無理な金額には、ならないはずなのです。

収入がいくら高い人でも、過剰な借入をしていれば、銀行はお金を貸してくれません。

 

住宅ローンを利用する場合は、今は、できるだけ大きな金額を借りて、月々の支払いを減らし、手元にお金を残すというのが賢いやり方です。

 

まとめ

住宅ローンが通るというのは、本人の信用の証でもあります。元々、返済が厳しくなるような金額を金融機関が貸すことはありません。

低金利である今こそ、融資を受けるのに絶好の機会であると言えます。特に住宅ローンの場合においては絶好のタイミングが人生のうちにそう何度もあるわけではありませんし、借入できる、絶好の条件の時にするべきだと思います。

 

「借金」という言い方をすると、我々日本人はネガティブな印象を持っていることが多いのですが、借りた方が良い借金と、借りるのはできるだけ避けるべき借金があります。

 

先入観は取り払い、得になることは進んで取り入れるべきだと思います。

借金がすべて「悪」であるという考え方を切り替えれば、お金を増やす手段が増える事もあるのです。

 

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